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再生・保存 [長野のこと]

先日、休日を利用していつか行ってみたいと思っていた
軽井沢のドメイヌ・ドゥ・ミクニにとうとう行ってきました。

料理に期待することも勿論なのですが、なぜ行ってみたかったかというと、
このお店の建築が、解体の危機にあった坂倉準三氏の設計の旧飯箸邸を移築、
再生・保存したものだったからです。
旧飯箸邸は坂倉氏がフランスから帰国後の第一作だったそうです。
(そのあたりの経緯については新建築の2007年12月号を読むと詳しく書かれています)

世田谷地域にあったこの建築が、寒さも厳しい軽井沢の地に移築されるにあたり、
素材の見直しなど多くの配慮がなされたそうです。

建築を保存、再生する際にはどの建築でも直面する問題に、
「どこまでオリジナルに忠実にするか」ということがあります。
旧飯箸邸の場合、限られた時間の中で移築をしなければいけないという中で、
保存会の方々を中心に、解体前に、膨大な実測記録などが取られたそうです。

名建築であっても、簡単に解体されてしまうこのご時世、
こういった方々のご尽力があって幸運にもこの建築は移築・保存されたそうで、
頭が下がる思いです。

DSCN2241.jpg

DSCN2239.jpg.jpg

1枚目の写真がアプローチ側外観。2枚目の写真が中庭側の外観です。
周囲は別荘地帯ですが、程良い距離感の中庭、生い茂る美しい木々によって
とてもまわりに馴染んだ佇まいとなっていました。

DSCN2232.jpg

もともと和室だった部屋で食事をいただきました。、
気候も気持ちのよい季節だったので、
建具を開けはなって外部と一体感のある空間を堪能できました。
外の緑が映えます。

天井の高さ、壁に対する開口部のプロポーションなど見るべきところ満載で、
とても参考になりました。

料理も、勿論大満足。
地場産の野菜が豊富に使われゆったりと心地よい時間を堪能することができました。

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