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メキシコ⑦ [見学]

まだまだご紹介する場所がいくつもあるメキシコですが、

今日はテオティワカンをご紹介

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テオティワカンはメキシコシティ近郊にある紀元前2世紀から6世紀まで栄えたテオティワカン文明の宗教都市遺跡です。

太陽のピラミッドと月のピラミッドが有名ですが、実際に現地にいくとこれだけのものをつくった技術力にただただ圧倒されてしまいます。

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遺跡は月のピラミッドを正面に据え中心軸が通っています。

丹下さんの都市計画を思い出したりもしますが、

正面に大仰なピラミッド。それを見上げる民衆、上から見下ろす権力者、宗教者。

この建築・都市の構成だけで権威的な関係が自然と成立してしまうだけの力があると感じました。

ついつい、この都市が生きていた当時のことに思いを巡らせてしまいます。



かつてはどうなのかわかりませんが、現在いくとこの軸線上にいちいち結構な段差の階段が…

上の写真をみてもわかると思いますが、結構歩くのでそれだけで耐力が奪われていきます。

そこかしこにはお土産を売っている現地の方が声をかけてきます。


部分的には角度45度以上あるのではと思われる階段も。

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もちろん踊り場なし。手摺なし。転げ落ちらら最後。かなり危険です。


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メキシコ⑥ [見学]

メキシコについてその⑥です。

これまでもいくつかメキシコの近現代建築についてご紹介してきましたが、

やはり一番先に思い浮かぶのは、バラガンの建築とキャンデラの建築ではないかなと思います。

そんな中、今回はいくつかまわったキャンデラの建築をご紹介。

フェリックス・キャンデラ 1910-1997年

写真をみてもらうと一目瞭然かと思いますが、HPシェルをつかった曲面の大胆な建築が特徴です。

教会建築なども非常に多く手掛けているため、比較的敷居は低く見学することが可能です。

どれも一度では中々咀嚼することができない建築。じっくりとなんどでも足を運びたくなるような場所ばかりです。



サン・アントニオ・デ・ラス・ウェルタス教会 1956年

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サン・ビセンテ・デ・パウル礼拝堂 1959年

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ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・ソレダ礼拝堂 1953年

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イグレシア・ミラグローサ教会 1953年

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キャンデラリア地下鉄駅 1967年

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メキシコ⑤ [見学]

メキシコは建築の宝庫。
バラガン以外にも多くの魅力ある建築が存在します。

そのひとつがファン オゴルマンの建築。

昔、ワタリウム美術館でディエゴ・リベラとフリーダ・カ―ロの家についての企画展があり、

頭の片隅に、メキシコにいったらぜひこの建築を訪れなければと思っていました。

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最寄りのメトロから遠く、非常にアバウトな地図だけを頼りにこの道であっているのかと不安になりながら、

なんとかたどり着くことができました。

(後日、メキシコに詳しい友人にその話をすると、あの場所にたどり着けたらもうどこにでも行けるよと太鼓判も頂き)



カ―ロ、リベラ、オゴルマンの三人が関わり出来た住宅というだけで、すでに歴史に残る建築ですが、

近代モダニズム建築を踏襲しながら、メキシコらしい生命力に溢れた色使い、

カ―ロとリベラそれぞれの二人の関係と2つの建築の関連性をどうとらえながらこの建築に臨むかなど

実際に足を運び得るところが多かったです。

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ちなみに世界遺産にも登録されているメキシコ国立自治大学キャンパス内のタイル壁画もオゴルマンの手によるものだったりします。
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メキシコ④ [見学]

少し建築の紹介ばかりつづいたので体験した限りですがメキシコ(主にメキシコシティ)の状況を
備忘録的に書きだしてみます。(あくまでも私が見、感じたことなので、あしからず)

しかし、日本では大雪、ついこの間までのメキシコとのギャップを感じずにはいられません。

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・道路は歩行者優先ではない、基本自己責任。道路の横断も横断歩道というよりは、目視で確認をし、道をどこでも横断する感じです。

・バスが手を挙げたところで停まってくれる。

・格差が日本よりある。総国民中流階級の日本と比べるのもどうかという話ですが、メトロの中や街中で小物などを手売りする人々がいる一方、そうではない裕福な人がいたりもします。

・美術館などでも基本、撮影はOKが新鮮。バックなどは原則預けることとなっているようです。(スーパーマーケットでもリュックなどは預けなさいといわれました)

・物価が日本では考えにくい位のスピードで値上がりしている(インフレ)。以前はメトロ一回乗るのに2ペソだったのが3ペソに、そして最近5ペソにとなんと2.5倍の金額に。

・比較的あたたかい気候が一年中続くのでエアコンなど空調を必要としない。

・タクシーが適当。それなりのホテルでタクシーを呼んでもらったのですが、白タク?これは知り合いのおじさんかというような方と車が登場しました。

・全体的におおらか。日本はなんでもかんでもきちんとしすぎ。メキシコのおおらかさをみていたらどんな状況になっても生きていけるという力強さを感じました。


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メキシコ③ [見学]

更にメキシコ続きです。

知人に紹介され、メキシコの富豪カルロス・スリム・ヘルのコレクションを所蔵する

ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)へ行きました。

設計は、フェルナンド・ロメロ、開館は2011年、入場料は無料です。

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外観は非常に彫刻のような形状。

再開発エリアなのか、多くの高層ビルなどが建っている場所なのですが、

それでもこの建築だけは良くも悪くもまるでCGの画を目の前にしているような感覚に陥ります。

内部は、スロープ状の動線をぐるぐると頂上階まで歩いていく形です。




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この建築の向かい側には、昨年末にオープンしたばかりという

チッパーフィールドが設計したMuseo jumexもあります。

こちらは、ソウマヤ美術館とはまた一転、なんとも上品な建築です。


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メキシコ② [見学]

先日行ってきたメキシコについてのご紹介

まずは建築から。

死ぬまでに一度はいってみたいと言われる図書館、

アルベルト・カラチのVasconcelos Library。

宿の近くにあったので訪問してみました。

(またブログに書くかもしれませんが、縁あって後日、カラチの事務所も訪問させてもらうことに)

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外観

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エントランス近く

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内部①

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内部②

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内部③

※写真は、正式な許可を得て撮影しています



内部の本棚の存在感は圧倒的、

書架配置及びその収納量をどうするのかというのは、

図書館建築のひとつの大きなテーマだと思うので、

実にうまいこと構成されているなと思います。

法規制も絡みますが、果たして日本で同じような大胆なことができるかと考えてしまいました。


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メキシコにいってきました [見学]

先日まで、メキシコに行ってきました。

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久々の海外、メキシコははじめてです。

色々な人々に出会い、言葉や文化に触れ、建築を多く経験し

大いに刺激を受けてきました。

バラガンやキャンデラの建築もいくつか体験。

また、回を追って色々とご紹介したいと思います。
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京都国際会館 [見学]

御無沙汰しています。結構間が空いてしまいましたが、

決して何もしていなかったわけではなく。今年は近年まれに見るくらい

あちこち飛び回っていました。

そんな流れで先日久々に京都に行ってきました。

紅葉のピークだっただけに、ものすごい人かと思いきや、案外市内の道は空いていたような気もします。

(紅葉スポット周辺はきっと大混雑だったと思いますが)

今回の京都行きはちょうど幾つかの用事がタイミングよく重なったのですが、

そのひとつにお世話になっている構造家の方の講演会などがあり久々に京都国際会館に行きました。

京都国際会館は建築家の大谷幸夫氏の設計、竣工は1966年です。

日本を代表する国際的な会議施設の1つなので、よくニュースなどで目にする方も多いのではないでしょうか。

空き時間に、中々見学することができない、内部のホールなどもガイド付きでじっくり見学することができました。

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国際会議場なので、メインの会議場はことさら広く、通訳のブースがあったりもします。

ある意味、宗教施設に近い荘厳さがあります。

隅々まで洗練されたディテール。どの部屋も見逃すところがまったくありません。
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札幌② [見学]

さて引き続き札幌出張の続きです。

兼ねてから、札幌に行ったらぜひ観に行くべしと色々な方から言われていた
北海道庁旧本庁舎に足を運んでみました。
市内の中央に位置するのですぐに行くことができます。

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北海道庁旧本庁舎は1888年竣工、設計は北海道庁土木課です。
構造は煉瓦造で地上2階、地下1階。
現在は、北海道開拓等関連資料の展示のほか、道庁の会議室としても現役で使われているそうです。

なんといっても見どころは、国内初期の大規模煉瓦造建築であることです。
スレート葺きの屋根と、煉瓦の素材感がとても印象に残ります。

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八角形の塔屋や煙突が外観のアクセントになっています。

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内部の様子。非常に開放的な空間です。
写真には残念ながら納めていませんが、
開口部形状に合わせたアート状の防火戸もなかなか見どころです。


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札幌 [見学]

先日仕事で札幌に行ってきました。

はじめての北海道だったわけですが、残念ながらスケジュールが厳しく、
ほとんどどこもまわれなかったのですが、すこしご紹介。

札幌の街について一番はじめに感じたことが、道がひたすら直線なこと。
グリッド状に道路が配列されていて通りや交差点の名称が非常にわかりやすいのです。

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交差点のサインは写真のような感じで、名称も非常に簡明。
自分が今どこにいるのかすぐにわかります。

どこか京都にも似ているなと思ったら、どうやら明治期の開発の時に
京都を参考にしたのだとか。(札幌市 道路建設の歴史より)
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