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伊東豊雄とセシルバルモンド [思考]

今日、大阪に表題の講演を聞きに行ってきました。
http://www.aica.co.jp/newsrelease/20080512.html

ここ最近の建築界の話題をさらっているお二人の話を生で聞けるのなんて早々あるはなしではないので
足を運んだのです
1400人の定員で抽選で300人位がもれたみたい

話の内容は最初に二人が関わっているプロジェクト紹介をそれぞれ行い
そのあとに「自然」をテーマにした対談形式でのディスカッションでした

2人の思考は
いかに脱グリッド、フラクタルなものをつくるのかということに興味が向かっているようです
その考えはとても新しく他の建築家の方々と違うなと痛感しました
グリッドに囚われた、フォルムに囚われた中での建築の終息、レンジの狭さを指摘されると反論の余地はありません
ただ二人が共通して言っていたのは「自然」に関することでも
例えば単に「木」の形状を模倣したものをつくればよいのではないということ
「自然」の中からルール、オーダーを抽出して建築とすり合わせることが重要だということ

伊東さんは「建築」である以上建築としてある程度床はフラットで壁は垂直でという
どこまでいっても「建築」であるということは拭いきれない、そういう中でルールをフィルターとして
建築に新たな息吹を吹き込むことがよいのではないかということを言っていました

セシルはルールを見つけることが本来的に人間に備わって特性であり、人間が無意識にせよ
ルールを見つけてしまうものだ、ルールを抽出することで単に形状の模倣にとどまらず
少し視点を変えただけでルールは無限の建築形状を創りだすことが可能になるというようなことを言っていました

いやはや建築というものの根底について考えさせられるお言葉
自らの建築の方向性を考える上でもとても深く、有意義なひと時でした




タグ:講演会
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わかって建築家

伊東さんもなんだか、今すごいですね。
昔、ブルータスがカーサが出る前の特集ものの時に伊東さんて面白い建築家だなと思ってみてました。(10年前ですが)
10年たつとその時の建築家が様変わり・・・・
安藤さんがよりメジャーになってしまったのは仕方ないにしても、消えた人も考えてみたらいるし、私も生きているかわかりませんね・・・・・
by わかって建築家 (2008-07-03 13:10) 

mogi

わかって建築家 さんはじめまして!!
メディアテーク以降からの伊東さんはすごいですね
流行り廃りというのは本来的には建築に関係ないと思いますが
やっぱりその時の流れや技術というのが影響しますよね
by mogi (2008-07-06 00:03) 

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